ホワイトニングとシェードについて

コラム

ホワイトニングを行う際には現在の歯のシェード(歯の色)を見て、ホワイトニングの効果の予想、ホワイトニング前後の色の確認を行います。

シェードの系統はA~Dがあります。
A:赤・茶(視覚的にはオレンジ)
B:赤・黄(視覚的には黄色)
C:灰(視覚的に暗い)
D:赤・灰(A~C以外)
シェードガイド1 シェードガイド2

 

シェードは肉眼とシェードガイド(色見本)やシェードアイ等の機械で測定を行います。
ホワイトニングの効果が出やすい順は
A>B>D>C です。

A,B系統の歯の患者さんはオフィスホワイトニングを行った後にその場で肉眼的に効果がはっきりと分かりますが、C・D系統の患者さんは効果がわかりにくいことがあります。
ホワイトニング中、ジェル中に気泡が発生していたら色素の分解が起こってるはずですが、歯の表面のエナメル質が薄く、内部の象牙質が灰色気味でその色が透けてる歯は、表面のエナメル質の色素分解が起こっても内部の象牙質の色素が分解されにくいため効果が出にくいです。加齢により水分が現象している歯も反応しにくいです。
歯の構造1

また、テトラサイクリン等による着色や先天性の象牙質の形成不全や変色のある患者さんのホワイトニングは、たまに成功例があるようですが、かなり困難です。ラミネートベニア等が適応となります。
元々ホワイトバンド・ホワイトスポット等がある患者さんはホワイトニングによって歯の脱水が起こるなどにより一時的に強調されやすいです。ホワイトニング時の痛みやしみる症状も脱水が関係してます。これに対しては、マウストレー+MIペースト等による再石灰化か、アイコンというレジン系の材料で治療することがあります。アイコンはレジン(樹脂)系なので、その後のホワイトニングが反応しなくなりますので、よく相談し、考えてから行うことを推奨します。

余談ですが、最近の研究で、米疾病対策センター(CDC)のSuzanne R. Todd氏らの報告によると、J Pediatr(2015年3月17日オンライン版)では小児期のテトラサイクリン使用と歯牙着色に関する十分なデータは無い、とのことです。
しかし、テトラサイクリンは骨系組織形成時に取り込まれる薬物なので、その色素が影響する可能性があると考えられます。
小児科医の間では総使用量が問題なのか、感受性者は少量短期間でも影響が出るのか意見が分かれています。

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